枠を、外れる
2026/08/17

2026年8月、再び、冥王星が枠を外れます。
占星術では、天体が太陽の軌道の限界
──南北におよそ23度を越えることを、
アウト・オブ・バウンズ(OOB)といいます。
太陽の支配が及ばない領域へ、星が出ていく。
規格を外れたその力は、野生化すると言われます。
冥王星は、死と再生、根源からの変容を司る。
誰にも等しく、脱皮のプロセスが促されています。
これは、一時的なことではありません。
昨年2025年夏から2035年末まで、
冥王星は境界の内と外を出入りしながら、
少しずつ、枠の外へいる時間を長くしていきます。
常識を越えて、新しい構造へ向かう水瓶座で。
そして今、枠を外れている天体が、
もうひとつあります。──火星です。
火星は8月4日から月末まで、
アウト・オブ・バウンズです。
行動する力、欲する力、切り拓く力が、
ひと足先に、太陽の境界を越えている。
その火星がいるのは、蟹座。
家、家族、居場所、ルーツ、血統、系譜。
自分がどこに属し、何を内側として守るのか
「わたし」という存在の根に関わるサインです。
──── ✵ ────
火星は、8月4日から。冥王星は、今日から。
ここから月末にかけて、
火の星座の支配星である2つの天体が、
そろって、太陽の境界の外にいます。
行動する力と、根源から変える力が、
同時に、枠の外で働く。
そのはじまりに置かれたのが、
8月13日の、獅子座新月・皆既日食。
枠を外れる力の、その入り口で、
獅子座の太陽が、いちど消えた。
しかし、遠隔ワークでは、
「消えない光」をお届けしました。
外に向けて張ってきた光を、鎮めた夜。
証明しなくても消えない、奥の光へ還った夜。
そして今、その獅子座日食の暗闇から、
魚座満月(部分月食)へ向かう途中にいます。
獅子座の日食で、外へ張った光がいちど消え、
魚座の満月で、その光が満ちて、手放される。
日食と月食の間の、この二週間。
二つのOOBが重なる、この時期に、
お行儀よく整えられてきた自我のシステムから、
「わたし」という輪郭と境界が剥がされていく。
枠を外したとき、最後に残る「わたし」とは、
いったい誰で、何なのでしょうか。
──── ✵ ────
わたし自身、枠を外れることには、
妙に馴染みがあります。当たり前に。
算命学におけるわたしの日柱は、
「甲戌(きのえいぬ)」
六十干支のなかで最初にあらわれる
日座中殺で、異常干支とも呼ばれます。
「魂が、肉体にきれいに収まりきらない」
と説明される、この組み合わせの干支は、
そもそも枠外。存在が天中殺、それが普通。
そんなに、レアなものでもないけどね。
昔、私のホロスコープをよく知る
占星術家の友人が、こう言いました。
「普通は、大きな嵐が来たら家に閉じこもる。
けれど玄花は『ビッグウェンズデーが来た』と、
サーフボードを抱えて、嵐の海へ飛び出していく」
そう言いながら、「間違いない」と、納得してる。
そんなはずはないと大笑いつつ、
たしかに、安心や安全が外れたときにこそ、
自分がひとつにまとまる感覚を知っている。
──── ✵ ────
昨年の春からは、幾度も、
水瓶座の冥王星が、わたしの蠍座の火星へ、
スクエアの角度で、ピッタリと重なってくる。
昨年夏からは、OOBで野生化した冥王星が
真横から、ひだり脇腹を抉り込むように、
わたしの火星の使い方を根底から変えにきてる。
これもある意味、ビックウェンズディね。
(初出|2026年8月17日)
獅子座新月遠隔ワーク
「消えない光」によせて
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