1|事実と解釈:ズレの発見|Love Letters
2000/08/28

🌿 すれ違いの奥に、やさしい事実がある
わたしたちは、
「事実」よりも「解釈」を生きている。
それは人間らしさでもあり、
愛おしさでもあるけれど、
ときに痛みとなって、関係にそっと、
揺らぎを生むことがあります。
その揺らぎをとがめず、
輪郭をそっとなぞるように
やわらかく見つめ直してみましょう。
🌿 音のしないすれ違い
最近も耳にした、ある一幕。
「今日は夕食を一緒に食べたい」
と思っていたのに、彼は帰宅して、
無言でリモコンに手を伸ばしニュースをつけた。
キッチンの湯気と食卓の湯呑みだけが、
彼女の「期待していたこと」を知っている。
しばらく、二人はギクシャクした。
すこし時間を置いて彼に聞くと、
「疲れてて、何も話せないときは黙ってしまう」
「怒ってたわけじゃない」とのこと。
彼女は、
「わたしよりも仕事とテレビが優先」と解釈し、
軽んじられていると思い込んだ。
彼にとっては、ただ、限界ギリギリだっただけ。
その差は、事実と解釈のほんのわずかなズレ。
そのズレに気づかれないままにすると、
それはやがて「当たり前」になり、
ふたりのあいだに、音もなく壁が立ち上がる。
🌿 沈黙という応答
彼の沈黙は冷たさや拒絶ではなく、
ただ、ひと息、
立て直しに集中していたのかもしれない。
言葉が出ないほど、
こわばった心とからだをほどくことに、
全力だったのだろう。
けれど彼女にとっては、
あいまいな気配よりも、
たったひとことのほうが、
ずっと安心できる合図になったはず。
──── ✵ ────
同じ沈黙という事実のなかで、
ふたりはちがう“解釈”をしていた。
他人が聞けば、
「どうしたのって聞けばいいじゃない」
そう一言で片付けられてしまうこと。
けれど、神経がこわばっているときには、
その一言すら大きな衝撃になることがある。
「どうしたの?」と、
声をかけるのが正解な夜もあれば、
沈黙を分け合うのが最善な夜もある。
正解は、きっとその都度、ちがっていい。
🌿 たったひとことの力
そんな、すれ違いの根っこを
そっと、やさしく、事実へ戻す。
するとその先には、
たったひとことで世界が変わる地点があります。
それは相手を変えるためではなく、
あなたのまなざしが変わるひとこと。
まなざしが変わると相手への思いがほどけ、
ことばやふるまいも、自然に変わっていく。
🌿 本気で、確かめにいく旅へ
このシリーズは、三部作でお届けします。
あなたのひとことが、現実の温度を変える。
そんな“当たり前”を、
あらためて本気で確かめにいく旅です。
事実と解釈をほどきながら、
その先にある、わたしに還る地点へ。
静かに、深く、歩いていきましょう。
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出典・著作|玄花オフィシャルサイト
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