本質は、時を超えて現れる
2025/09/12

🌿 50周年のお知らせに、心が動く
あれは、ちょうど8年前のこと。
沢田研二さん──
ジュリー50周年ライブのニュースを見て
猛烈に「行きたい、行かなきゃ」と思いました。
昭和の時代。
子ども心にすら伝わる、大人の色気。
当時のジュリーは、まだ20代だったはず。
とはいえ、当時からずっと
ファンだったわけではありません。
それでも、こうしてライブに行けたのは、
長年、ジュリーを支えてきたファンの方々のおかげ。
ライブが続いてきたのはその力であり、
本当にありがたいことです。
🌿 秋田の夜:69歳のジュリー
早速チケットを手配。
できるだけ前の席で観たくて、選んだのは、秋田。
2017年7月の終わりのことでした。
ジュリー、御年69歳。
変わらぬ第一声に、
思わず「うわっ」と声が漏れました。
いわゆる絶頂期と比べれば、
容姿は180度真逆に振り切れています。
それでも、ライブの後半になると──
なぜか、10代・20代のジュリーが
ふっとそこに現れるのです。
その輝きに目が釘付けになりました。
これは比喩でも思い込みでもなく、
わたしには、本当にそう“見える”のです。
🌿 わかちあいたくて、もう一度
感動のままライブを終えて、
この感性をわかち合える友人にすぐ連絡。
そして、彼女とふたりで2回目のライブへ。
彼女はボディワーカーで、
わたしより一回りほど年下。
知らない曲ばかりだったはずなのに、
最後には彼女も泣いていました。
「肉体は経年劣化するけれど、魂は衰えない」
どうあがいたって、肉体は経年劣化する。
けれど、決して衰えない“なにか”に触れた夜。
🌿 70歳の矢沢永吉:京セラドーム
その数年後には、
矢沢永吉さんの50周年ライブにも初参戦。
(ファンのみなさま、ありがとうございます)
永ちゃん、御年70歳。
最近、新しい歌い方を見出したそうで、
「あと10年は歌える確信がある」と語っていました。
ジュリーとはまた違い、
“矢沢”というスタイルを貫く永ちゃんは、
長年積み重ねた「在り方」で魅せる人。
🌿 本質は、時を超えて現れる
わたしは昔から、目の前の人の奥にある
「少年」の姿、またはその“輝きや色気”を
ふいに感じたり、見えたりすることがあります。
感じるだけではなく、本当にそう“見える”のです。
その人の本質と呼べるものが、
今の姿を通してにじみ出ている——そんな感覚です。
もちろん全員ではありませんが、
純度や透明度が高いと感じる人、惹かれる相手ほど、
それが立ち現れやすいのだと思います。
🌿 惹かれるとは、“見える”ということ
「見る(観る)」という行為は、ほんとうに不思議です。
ある霊的なマスターは、
「その人が今世で到達できる最高の姿を見ている」
と言います。
「恋は盲目」という言葉がありますが、
それは「見えていない」のではなく、
愛するがゆえに、
“本質”しか見えていないのかもしれません。
すべての人に当てはまることではないけれど、
わたしはそう実感しています。
わたしの目を貸してあげたいくらい。
(目で見ているわけではないけれど——そう言いたくなるほど)
🌿 恋する目のままで、歳を重ねる
その本質が見えるなら、
「歳を取ること」は、まったく違う意味を帯びてきます。
肉体が経年劣化することは百も承知。
重力に従ってゆるむカラダも、なんだか愛おしい。
でも、本質は変わらない。
大人になったわたしたちは、
それなりの知恵と生活力を身につけたけど、
それでも、いまだに、
中高生の頃と変わらない感性も併せ持つ。
そうしてあの頃のような恋ができるのは、
大人の強み。いや、大人のたしなみの選択。
🌿 天と地をむすぶ、その道の名前
「恋」や「恋愛」と聞いて、
思い描くものはそれぞれに違うでしょう。
いちばん密度の高いこの地上で、
日々のやり取りを丁寧に循環させる。
暮らしの中で、具体的な愛のカタチ──
与える/受け取るを静かにめぐらせていく。
※ 「具体的な愛」とは、
講座「思いが届くということ」で扱ってる大切なテーマ。
言葉と所作の最小単位の“合図”として、
すれ違いをほどくための大事な実践です。
愛は言葉を越える。
だからこそ、伝わるように
“具体的に”手渡すことが必要です。
そうしてふと、
陰と陽はもともと一つだった
(ここでの陰とは受け取る知恵、
陽とは分かち合う方法。
性別ではなく“働き”のこと)
──そのことが、カラダで腑に落ちてくる。
陰陽は一つ。
出会えば一つ。
思い出せば一つ。
この気づきは、そのまま天の真実の愛へ、
まっすぐにつながっていく。
地上でも、天上でも(霊的にも)
同じ人(その魂)を愛せるという一致——
それをわたしは、奇跡と呼びたくなる。
天と地、陰と陽。
この道も、きっと、タントラの一部だと思っています。
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現世を大いに楽しむことも同じ道のうち。
暮らしの愛が深まるほど、
それは霊的な愛と一本に結び直されていく。
本質はとてもシンプルなもの。
ただ、その隣で笑い合い、
ほんとうにたいせつなものを受け取り、
分かち合い、還元させたいだけなのですから。
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あわせて読む
・リアルな愛の時間へ
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(初出:2025年9月12日)
「とにかく母さんを幸せな気持ちにさせたい」
という父の言葉。その与える愛に、ひれ伏した朝。
🌿 SNS投稿のバイブスで
「玄花、爛漫」は、
わたしにとってSNSのような場所。
ちょっとした制作の合間に、裏側のことや、
お喋りのようなものを、ぽつりと綴る予定。
このシリーズは、毎回同じトーンの画像が目印です。
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あわせて読む
・天香、爛漫のはじまり
それでは、また。
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