1|シャンバラの勇者なのだから
2025/06/23
2025/08/17

🌿 起こることは、起こるべくなのか
起こることには、
すべて意味があるのだろうか。
そう信じたい気持ちと、
それを疑いたくなる瞬間が、日々交差する。
けれど──
ふと、立ち止まるたびに思うのです。
あの出来事が、あの選択が、
あの偶然のように見えた瞬間たちが、
いまのわたしを、静かに、しかし確かに、
形づくってきたのだということを。
だからやはり、
「起こることは、起こるべくして起こった」
その言葉に、もう一度、
耳を澄ませたくなるのです。
──── ✵ ────
同時に、こうも思います。
「これは起こるべくして起こった」
「これには意味がある」
──そう信じることが、
じつは自分の痛みや境界を無視するための
“信仰”になってしまっていることもある。
人によっては、それがいつしか
“神話”となって、自らを縛ってしまっていることも。
🌿 意味づけの奥にある、ほんとうの願い
たとえば──
「わたしが愛されなかったのは、
愛を知る学びのためだった...」
そんなふうに、
自分を納得させようとしたことはないでしょうか。
わたしたちは、
無意識に傷つくことを避けますが、
ほんとうは、傷ついてよかった場面もある。
けれど──
「魂の修行だった」
「これも学びだった」と処理することで、
その裏にあった切なる願い──
「愛されたい」「つながりたい」という願いに、
無意識に、気づかぬふりをしてしまっていたりする。
それは、
「愛されることを諦めた自分」を、
正当化する物語になっていないだろうか。
──── ✵ ────
これは、7月に開催する
“特別講座|愛されるということ”とも
深く接続するテーマです。
🌿 感情を赦すという勇気
また一方で、「意味づけ」は、
痛みを切り捨てるための物語に
なってしまうこともあります。
たとえば──
「すべては内側の投影だから、
相手を責めるのは違う……」
たしかに、それも真理のひとつ。
わたしたちの意識のあり方が、
現実を映し出す鏡であることもある。
でも──
悲しんでよかった場面や、
怒って当然だったはずの場面でさえも、
その感情を押し込めてしまい、
「大きな心で赦す」という“ふるまい”に、すり替えてしまう。
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「うるせー」って、
叫んでよかった場面だってある。
それを飲み込んだのは──
“理解ある人”でいようとする、
無意識の癖だったかもしれない。
感情を放つことと、
誰かを傷つけることは、同じではない。
ほんとうに出来事を赦すには、
まず「傷ついた自分」を赦すことが必要です。
「そんなふうに感じて、当然だった」
そう、自分に言ってあげられること。
それが、自分を愛することの最初の一歩なのだと思うのです。
🌿 起こることと向き合うために
すべては、完璧なタイミングで起こる。
この別れは、宇宙がくれたギフト。
この苦しみは必要な通過儀礼、だから受け入れなければ。
たしかに、そう言えることもある。
けれど多くの場合、それは
「感情を解放すること」と
「観照すること」の混同であり、
過剰な防衛反応や、痛みからのすり替えかもしれません。
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意味づけが悪いわけではない。
大切なのは、
そのタイミングと、
それがどこからやって来たのかです。
それはほんとうに、
内から滲み出た理解なのか──
それとも、感じることを避けるための言い換えだったのか。
信頼と、迷いのあいだで、
わたしたちはどう、「起こること」と向き合っていけるだろう?
そんな問いとともに、
今回の Love Letters では
「カラダの声を聴く」ということを、
丁寧に言葉にして届けてみたいと思います。
「起こることの意味」も、「選択の在り方」も──
感情の尊重と霊的な観照、
そのどちらか一方だけではなく、
その“あいだ”を生きることが、いま、大切だと思うから。
これは、
わたしにとって極めて大切な視座。
“感情”と“霊性”をつなぐための、
小さな橋渡しでもあるのです。
🌿 蟹座の季節
10日に木星が、
21日の夏至に太陽が、
それぞれ蟹座入りしました。
そして、明後日、
25日に迎える蟹座新月も相まって、
この1ヶ月は特に、
感情の波が大きく揺れ動く時期。
ふだんは見ないようにしている“本音”にふれ、
「ねばならない」や「お役目」ではなく──
あなたという、かけがえのない存在が
なぜ、ここに生まれてきたのか?
そこに、静かに、深く、意図を向ける。
本当に大切な1ヶ月のはじまりです。
🌿 思い出してね、わたしたちの始まりを
───と、
小難しそうにいろいろ書いたけれど、
シンプルに言えば、こういうことかもしれません。
愛し、愛されるために、わたしたちはここにいる。
……でしょ?
だってこの世界には、
男がいて、女がいて、
肉体を持って生まれ、
ふれたいと願い、ふれてほしいと望む。
そのすべてが、最初から、
愛し、愛されるためにあると思うのだもの。
それがあっての、
それ以外の達成でしょ。
わたしたちが何かを成し遂げたり、
目覚めたりするのだって──
「愛し、愛される」という
前提があるから意味を持つと思うのです。
さて、続きは以下の、
有料メルマガ「Love Letters」で
お楽しみくださいませ。
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(初出:2025年6月23日)
感情と祈りのあいだで揺れていた、
──小さなわたしからの手紙です。
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