まなざしに宿る、愛の力
2025/06/06
2025/06/07

ここ最近、
「観ることの質」についての
シリーズを綴っています。
これまでに、(1)(2)と続き、
キーワードは一貫して、「まなざし」
今日はその番外編。
少しだけ視点を変えて、
この「まなざし」という言葉に、
もう一歩、近づいてみようと思います。
🌿 まなざしを、向けるかどうか
まなざしの“質”を変える前に、
まずは、
わたしたちが日々どのように
「まなざし」を使っているのか。
・・・・・
人は、ことばよりも前に、
まなざしで、世界を感じ取っています。
(さらに、まなざしの前に......と、
続けることもできますが、ここでは割愛します)
誰かの目の奥に、
その人の“あたたかさ”を、
感じたことがあります。
あるいは、
何も語られず、
特別な思いが込められていなくても、
ただ、「見つめられている」
その行為そのものが、
思いがけないほど、深い“つながり”を、
届けてくれることがあります。
🌿 揺れる世界に、まなざしを向けて
「沈水香木」の記事に、
ブログを始めたころのことを書きました。
その年の暮れに、ブログを始め、
数ヶ月が過ぎた頃──
東日本大震災が起こりました。
当時のわたしは、
アメブロと、もう一つのSNSを通して、
日々の気づきや思いを、発信していたのですが...
あの日──
その夜のうちに、一編のブログを書いたのです。
タイトルは、「あなたへ」
この未曾有の出来事の中で、
多くの人が、“何もできない自分”を
責めているように感じられて──
率直に言葉を綴りました。
できること/できないこと、
何をすべきか/すべきでないか、
そんな線引きを越えて──
ただ「まなざしを向ける」ことが、
何よりなのではないか、と。
今もその発信と、
そこについた100を超えるコメントは、
そのまま、そこに残っています。
それからというもの、
わたしのブログやSNSは、
コメントをくださる方々との、
小さなやり取りの“場”になっていきました。
時代は、まだガラケー。
インスタもLINEもない頃です。
わたしはただ、
完全に自由な表現の場として、
思うままにブログを書いていました。
毎日が発見の連続で、
ただ、熱量の高い玄花ブログが、
日々、3つも4つも更新されていたのです。
🌿 まなざしは、確かに届く
数ヶ月後ーー
わたしがいる場所を訪れた
ある一人の女性がいました。
目と目が会った瞬間に、
彼女は、「あっ......」と声をもらし、
目に涙を浮かべながらこう言いました。
「ブログを読んでいます」
息をひとつのみ──
「ライフラインがすべて止まった中で、
玄花さんのブログを読むのが楽しみで......
本当に、たくさんの元気をいただきました」
まっすぐなまなざしで、
涙をこぼしながら話す彼女は、
福島からいらした方でした。
...もう、たまらなかった。
この時に感じたことを、
言葉に置き換えるなんてできやしない。
3月11日は、
わたしの誕生日。
そう書くと、
なにか特別な意味があるように
思えてしまうかもしれません。
でも、そんなことはなく、
意味もなく、ただの事実で。
ただ、わたしにとっては、
この日が、誕生日というだけでなく、
いろいろなことを思い起こす日になったのは、
間違いありません。
当時のわたしの人生は、
決して余裕があったわけではなかったけれど、
あぁ、
あのときに、生き方を振り切って、
この道を選んで、本当によかったなぁって。
しみじみ思ったのです。
🌿 まなざしという、愛のカタチ
伝えたいことは、とてもシンプルです。
「まなざしを向ける」
という行為には、力があります。
まなざしには、愛が宿る。
ただ、“見つめられた”というだけで、
心の奥がふるえるような瞬間が、たしかにある。
そして愛は、
声にならないまなざしにも、そっと宿る。
語られなくても。
触れられなくても。
そのまなざしが、
ただ、そこに在るだけで
誰かとの間に張りつめていた何かが、
ふっと、ほどけていくことがある。
まなざしを向けるとは、
存在そのものを抱きしめる行為
なのかもしれません。
ことばを通さなくても、
物理的な距離があっても。
心の中でまなざしを向けると、
以心伝心が起こりうる。
わたしは、それを、
真面目に信頼しています。
それくらいには──
自分の感受性と、裏意識を、
信じています。
わたしもそうして、
多くの「まなざし」に助けられてきましたから。
🌿 木星蟹座入りを前に
過去の延長として今日を生きるのか、
それとも、
新しい今日を生きるのか。
わたしたちは、
どこにまなざしを向けるかによって、
世界の輪郭をカタチ描いてゆきます。
わたしのまなざしもまた、
いつも静かに、
世界をカタチづくっていると思うのです。
だから、
わたしはいつでも、
新しいわたしと出会い続けていたい。
6月10日、
木星が蟹座へと入宮します。
このタイミングに、
木星が蟹座の玄花より、あなたへ
シンプルな伝言でした。
実は、わたし、
アセンダントと木星が、
蟹座で重なっているんです。
11月頃には、12年に一度の、
木星回帰がやってきます。
今まさに、
土星回帰の真っ只中ですので、
個人的に今年は、天体のイベントが花盛り。
蟹座の特徴は、
ときに、守備的でありながら、
ときに深く、熱く、情熱的です。
なぜなら蟹座は、
硬い甲羅が象徴するように、
家族や大切な存在を守るために、
自ら壁を築くことを知っているから。
けれどその内側には、
深くあたたかい思いと、
揺るぎない忠誠心を、宿しています。
「まなざし」は、ときに、
あの硬い甲羅さえも——
透明にしてしまう力を
持っているのを知っています。
🌿 射手座満月のプロローグとして
木星蟹座入りの翌日──
6月11日の射手座満月は、
“以心伝心”の力が、
そっと呼び覚まされる暗示があります。
どうか、大切な誰かへ──
まなざしを向けてみてください。
心の中でも。
リアルな場でも。
新しい何かが、
ひらけていくかもしれません。
射手座満月の遠隔ワークも、
どうぞお楽しみにお待ちくださいね。
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